門松はいつ飾る？ 正しい「お正月の迎え方」とは

お正月に門松やしめ飾り、鏡餅を飾るのは、1年の実りと幸せをもたらす「年神様（としがみさま）」を心から歓迎し、迎え入れるための準備です。
年神様の由来には諸説ありますが、稲やお米の実りをもたらす神様であるという説、各家庭の幸せも守る先祖の霊だという説が有力です。

非常に縁起の良い神様ですので、新年には神様に失礼のないよう家をきれいに整えることも大切ですし、お正月におせちなどのご馳走を用意するのも「お供え」という意味合いがあります。
年神様にその年の幸せを授けて頂けるよう、細かな部分にまで心を配り丁寧にお正月の準備を整えていきましょう。

新年の準備でまず行うべきなのが、「煤払い」と呼ばれる「大掃除」です。
大掃除は新年に年神様を歓迎するためにも重要な行事ですし、風水的な観点から見ても汚れた家には悪い気が溜まりやすいため、しっかり1年間の汚れを取り払い清潔な家で新年を迎えられるよう心がけましょう。

また歳時記通りに大掃除を始めることができなかった場合も、なるべく早い時期から少しずつ掃除を行っていくと良いですね。
家がきれいになったら、新年に向けて日用品や家具などを新調するのもオススメ。
新しい品物には「お清め」の意味もありますし、新年をより気持ちよくスタートする要素にもなります。

門にかざる「門松」は、年神様をお招きする際の「目印」となりますので、とても重要です。
大きいものを飾ることが難しい場合には、ホームセンターなどでミニチュアのものを購入して用意しましょう。
門松は門の左右に立て、立てる日は12月25日〜28日までに済ませるのが良いとされています。
29日は29が「二重苦」を連想させるため「苦立て」と呼ばれます。31日も「一夜飾り」と呼ばれあまり縁起が良くないため、29日と31日は避けるようにしましょう。

玄関に飾る「しめ飾り」は、年神様をお迎えする準備が整ったことや、神様の居場所があることを示すためのもの。
最近ではしめ飾りを飾るお家は少なくなっていますが、省略するのではなく「輪飾り」として門松に掛けるなどの形式でも大丈夫なので行っていきましょう。

鏡餅は、年神様の居場所や拠り所になる場所になります。
そのため床の間など、家の中で一番上座とされる場所に飾るようにしましょう。
門松と同じく29日と31日は避けて飾り、1月11日の「鏡開き」まではそのまま飾ります。